「実に風流だ」
私は呆れたり、いまいましいが、感嘆したりもしたのであった。
穴の入口の朝顔を鉢植えにし鉄骨ビルの窓へうつすことも、また穴へ戻って入口に植えかえることも、それを無碍の境地で行い、苦もなく安住する悟道が天性的に備わっているが、それを支えているものは、すみやかに忘れるという天与の健忘症によるのであろう。
「実に風流だ」
私は呆れたり、いまいましいが、感嘆したりもしたのであった。
穴の入口の朝顔を鉢植えにし鉄骨ビルの窓へうつすことも、また穴へ戻って入口に植えかえることも、それを無碍の境地で行い、苦もなく安住する悟道が天性的に備わっているが、それを支えているものは、すみやかに忘れるという天与の健忘症によるのであろう。