急峻な藪を下る時ひとたび足を滑らしたならば危険極まるものであるし、降りるには降りても、又登る時の苦痛を考へたなら、なまなかの休息には楽しみを予想する気持にもならないのであつた。
しかし龍然は言葉を捨てると何の躊躇もなくはや藪の中へ足を降ろしはぢめたので、同じ動作を凡太も亦行はざるを得なかつた。
しかし降りはぢめてみると、むしろ危いのは龍然の足どりだつた。
急峻な藪を下る時ひとたび足を滑らしたならば危険極まるものであるし、降りるには降りても、又登る時の苦痛を考へたなら、なまなかの休息には楽しみを予想する気持にもならないのであつた。
しかし龍然は言葉を捨てると何の躊躇もなくはや藪の中へ足を降ろしはぢめたので、同じ動作を凡太も亦行はざるを得なかつた。
しかし降りはぢめてみると、むしろ危いのは龍然の足どりだつた。