彼はしかつめらしい自信顔で凡太を庇ふやうに時々ふり仰ぎながら、そのくせ彼自身危い腰つきで、どどどうつと一二間滑り落ち、辛うじて立ち止ると自分の様子には一向無反省で、いましめの眼をけわしくぢつと凡太の足もとへふり注ぐのが一つの滑稽であつた。
此の道を通る時、龍然は恐らくこの同じ場所で同じ休息をとる習慣にちがひない、降り切ると、当然の順序のやうに衣服を脱いで紅葉の枝に懸け、谷川へヂャブヂャブ潜り込んでしまつた。
谷川は此の場所だけはかなり広さもあり、深さも場所によつては鳩尾まではあるのだつた。
彼はしかつめらしい自信顔で凡太を庇ふやうに時々ふり仰ぎながら、そのくせ彼自身危い腰つきで、どどどうつと一二間滑り落ち、辛うじて立ち止ると自分の様子には一向無反省で、いましめの眼をけわしくぢつと凡太の足もとへふり注ぐのが一つの滑稽であつた。
此の道を通る時、龍然は恐らくこの同じ場所で同じ休息をとる習慣にちがひない、降り切ると、当然の順序のやうに衣服を脱いで紅葉の枝に懸け、谷川へヂャブヂャブ潜り込んでしまつた。
谷川は此の場所だけはかなり広さもあり、深さも場所によつては鳩尾まではあるのだつた。