龍然は腹を下に両手を拡げてブクブクとやつたり、急に背を下にしてヒラリヒラリと体をかわしながら又腹を下にしてみたり、凡そ泳ぎ以外の色々の術を試みるのであつた。
谷底の木暗いしじまで握飯を食べ終ると、龍然は凡太にもすすめておいて、自分は平たい岩塊の上へ仰向けに寝転び、やがて深い睡りに落ちてしまつた。
肋骨や手足の関節が目立つて目に泌みるその不健康な裸体を見てゐると、まるで痩衰へた河鹿が岩にしみついてゐるやうにしか思へないのであつた。
龍然は腹を下に両手を拡げてブクブクとやつたり、急に背を下にしてヒラリヒラリと体をかわしながら又腹を下にしてみたり、凡そ泳ぎ以外の色々の術を試みるのであつた。
谷底の木暗いしじまで握飯を食べ終ると、龍然は凡太にもすすめておいて、自分は平たい岩塊の上へ仰向けに寝転び、やがて深い睡りに落ちてしまつた。
肋骨や手足の関節が目立つて目に泌みるその不健康な裸体を見てゐると、まるで痩衰へた河鹿が岩にしみついてゐるやうにしか思へないのであつた。