坂口安吾 『黒谷村』 由良は顔を拾ふやうに持ち上げたが、又それを両腕の中へすつぽりと落して、もう拾ひあげやうとはしなかつた。 かなり深く酔ひ痴れてゐるのだ。 そこで凡太はぢつと腕を拱いて、――実は途方もない別なことを、一心に考へ初めたのであつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア