坂口安吾 『黒谷村』 いはば、まるで現実とは別種な感覚の世界を創造するもののやうに、目を瞑ると、甘い哀愁の世界がひろびろと窓を開いて通じてゐた。 それは「無」――実際は、無といふにはあまりにも一色の「心」に満ちた、蕭条とした路であつた。 それは事実、路といふ感じがした。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア