由良は朝の一番列車に間に合はせて、自動車で停車場へ来る筈になつてゐた。
「君、東京へ帰つたら、忘れずに手紙を呉れたまへ」
龍然はだしぬけにそんなことを言つて、まだ停車場へ七八里もあるのに、凡太に握手を求めた、「又来年もぜひ来てくれたまへ」と附け加へながら暫く手を離さなかつたりして。
由良は朝の一番列車に間に合はせて、自動車で停車場へ来る筈になつてゐた。
「君、東京へ帰つたら、忘れずに手紙を呉れたまへ」
龍然はだしぬけにそんなことを言つて、まだ停車場へ七八里もあるのに、凡太に握手を求めた、「又来年もぜひ来てくれたまへ」と附け加へながら暫く手を離さなかつたりして。