坂口安吾 『黒谷村』 三人は劇しく退屈して暗い顔を互に背け合つてゐたが、誰が言ひだすともなくただ時々、夜の幾時に上野へ着く筈だね、もう東京も寝る頃であらうね、なぞといふ空虚な言葉を交し合つたりした。 汽車がついた。 汽車に乗ると、由良はもう劇しく泣きはぢめてゐた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア