坂口安吾 『帆影』 ……さう言へば私は海原を歩く帆カケ舟の帆影を探したことがあるのです。 海原のひたすらなる青へ静かに落ちた帆影は、美くしい影であらうと思はれたからです。 はぢめ私の肉眼には、空のやうに、又海のやうに、帆カケ舟にもその影が見当らないのです。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア