坂口安吾 『帆影』 出て見れば、外もしかし、やはり同じ退屈な場所にすぎなかつたのです。 緋奈子が、同じウルサイ存在に変りのなかつたのと同じやうに……。 いはば、それまではあの一部屋に限定されてゐた退屈を、深々とした蒼空の下へ野放しにしただけのことだつたのです。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア