斯んな気まぐれな、だらけ切つた生活が、たとへば永劫に続くとしても、悔む心の萌すときは僕にあるまいと考へてゐた、僕の涯無い無気力は、すべて現実に順応することをのみ生き甲斐として、悩みを悩みとも思ふ時はあるまいとその頃僕は考へてゐた。
だが、僕達の知らない場所に僕達の心があつて、その日頃ひそやかに成育を遂げ、もはや隠し切れないその決意を或日僕達に顕はした時、僕達は始めて実に驚愕した。
――その話を僕は静かに物語りたい……
斯んな気まぐれな、だらけ切つた生活が、たとへば永劫に続くとしても、悔む心の萌すときは僕にあるまいと考へてゐた、僕の涯無い無気力は、すべて現実に順応することをのみ生き甲斐として、悩みを悩みとも思ふ時はあるまいとその頃僕は考へてゐた。
だが、僕達の知らない場所に僕達の心があつて、その日頃ひそやかに成育を遂げ、もはや隠し切れないその決意を或日僕達に顕はした時、僕達は始めて実に驚愕した。
――その話を僕は静かに物語りたい……