船が動く、海がひろびろとウシロに展ける、黒く蠢めく人波が、長い岩壁に、丁度立ち去つた汽船の長さだけ残る。
それらは暫く動かない、ただ少数の人々が、立ち去る船とスレスレに並んで、船の歩調と同じ緩さに合はせながら、岩壁の突端まで、船を見上げて歩いて行く。
僕達も船と一緒に歩きはじめる、しかし僕達は下を見て行く、下にテープがもう、寝腐れて藻屑のやう、そして僕達はそんなテープを跨ぎながら、妙に永く記憶に残る会話を交したね。
船が動く、海がひろびろとウシロに展ける、黒く蠢めく人波が、長い岩壁に、丁度立ち去つた汽船の長さだけ残る。
それらは暫く動かない、ただ少数の人々が、立ち去る船とスレスレに並んで、船の歩調と同じ緩さに合はせながら、岩壁の突端まで、船を見上げて歩いて行く。
僕達も船と一緒に歩きはじめる、しかし僕達は下を見て行く、下にテープがもう、寝腐れて藻屑のやう、そして僕達はそんなテープを跨ぎながら、妙に永く記憶に残る会話を交したね。