すると僕は、もはや六月の僕でなかつた。
一日のうちに一日の推移を、二つの瞬間に二つの段階を、僕は明らかに感じ分けることが出来た、もうやがて破裂が近い……それはもう僕にとつては概念でない、今明確な感覚に耳を澄ませば、弛みなく震幅を増す跫音に、僕の胎内から聴きとれてしまふ。
破裂とは如何なる結果を意味するか、それが僕には分らない、生きるか死ぬか知らないが、僕の全ての「生命力」を打ち込んで何か一つをやらかしさう、そんな気持がしてならない。
すると僕は、もはや六月の僕でなかつた。
一日のうちに一日の推移を、二つの瞬間に二つの段階を、僕は明らかに感じ分けることが出来た、もうやがて破裂が近い……それはもう僕にとつては概念でない、今明確な感覚に耳を澄ませば、弛みなく震幅を増す跫音に、僕の胎内から聴きとれてしまふ。
破裂とは如何なる結果を意味するか、それが僕には分らない、生きるか死ぬか知らないが、僕の全ての「生命力」を打ち込んで何か一つをやらかしさう、そんな気持がしてならない。