僕は全く人通りの杜絶えた並木路にブッ倒れて、暫しの間ひやひやした綺麗な星空を眺めてゐたが、どうやら疼痛も引き去り身動きも出来るやうになつたので、頑固に決意を堅め霓博士の邸宅へとプラタナの闇を縫ひ乍らフラついて行つた――
何か面白い事件があるのだ、と予感がしたからであつた。
あんなに猛り立つのは確かに訝しい。
僕は全く人通りの杜絶えた並木路にブッ倒れて、暫しの間ひやひやした綺麗な星空を眺めてゐたが、どうやら疼痛も引き去り身動きも出来るやうになつたので、頑固に決意を堅め霓博士の邸宅へとプラタナの闇を縫ひ乍らフラついて行つた――
何か面白い事件があるのだ、と予感がしたからであつた。
あんなに猛り立つのは確かに訝しい。