あれも星のキラキラとした怖いやうな夜更けであつたが、人通りの全く杜絶えたモルグ街の一劃の、まだ窓に燈火の射してゐる階上の一室から突然けたたましい悲鳴が湧き起つたのだ。
暫くしてシンと音の落ちた其の部屋から今度は何国の言葉とも知れない変な絶叫が聴きとれたが、そのまま再びひつそりとして全く夜の静寂に還元してしまつた。
一匹の猩々が獰猛な力をもつて二人の婦人を惨殺してしまつたのだ。
あれも星のキラキラとした怖いやうな夜更けであつたが、人通りの全く杜絶えたモルグ街の一劃の、まだ窓に燈火の射してゐる階上の一室から突然けたたましい悲鳴が湧き起つたのだ。
暫くしてシンと音の落ちた其の部屋から今度は何国の言葉とも知れない変な絶叫が聴きとれたが、そのまま再びひつそりとして全く夜の静寂に還元してしまつた。
一匹の猩々が獰猛な力をもつて二人の婦人を惨殺してしまつたのだ。