煙草をふかし乍ら勿体ぶつて考へてばかりゐる三文詩人がゐるかと思ふと、見てゐたらいきなり彼の二つの耳から白くモクモクと煙を吹き出し嵐のやうな劇しい思索に耽りはぢめたのであつた!
凡そ常連の一人として一列一体に異体の知れた奴はない。
僕も昔は此の酒場の古い常連であつたのだが、神経衰弱に悩まされて以来は、それも畢竟此等のてあひの醸し出す酒場の妖気に当てられた所為でもあらうかと思ひ、堅く禁酒を声明して森に足を向けなくなつた。
煙草をふかし乍ら勿体ぶつて考へてばかりゐる三文詩人がゐるかと思ふと、見てゐたらいきなり彼の二つの耳から白くモクモクと煙を吹き出し嵐のやうな劇しい思索に耽りはぢめたのであつた!
凡そ常連の一人として一列一体に異体の知れた奴はない。
僕も昔は此の酒場の古い常連であつたのだが、神経衰弱に悩まされて以来は、それも畢竟此等のてあひの醸し出す酒場の妖気に当てられた所為でもあらうかと思ひ、堅く禁酒を声明して森に足を向けなくなつた。