「ガクガクガクガク……酒はとにかく良きものだよ、此の所説には自信がある。
ガクガクガクガク……うん、さうだつけ、俺は仕事を探しに行かなきや――」
と彼は慌てふためいて立ち上つたが、竹竿に吊された干物みたいに寄辺ない有様をして、彼自らの魂魄を探しあぐねた魍魎のやうにウロウロ四辺を眺め廻した。
「ガクガクガクガク……酒はとにかく良きものだよ、此の所説には自信がある。
ガクガクガクガク……うん、さうだつけ、俺は仕事を探しに行かなきや――」
と彼は慌てふためいて立ち上つたが、竹竿に吊された干物みたいに寄辺ない有様をして、彼自らの魂魄を探しあぐねた魍魎のやうにウロウロ四辺を眺め廻した。