ガッカリして持余して了つたら、何が何んだか知らないが凡そ思ひ当る全ての物を一緒くたに籠めたところの実に莫大な何物かを対象にして、遣切れない程切迫した無性に変テコな可笑しさが込み上げてきて、息苦しくて、駄夫は皆目見当を見失つて分解しさうな思ひがした。
その時、彼は烈日の下にあつてカンカン照りつけられてゐたのだが、恰も、自分はクタクタに使ひ古された布片であるかのやうな感を抱き、広茫たる田園の一隅へ忽ちヘタヘタと崩れ落ちて、凋むかの如き残酷な無我を覚えたのであつた。
駄夫にとつて最も切実な問題は、如何にして斯の退屈な毎日を浪費するか!