坂口安吾 『竹藪の家』 そしてもはや振り返らずに、駄夫はサッサと歩き出した――後には総江の高い絶叫が彼に呼びかけてゐたけれど。 ひどい空虚が身体一杯に詰まつてゐて――吃逆のやうに込み上げてきては、何んだか変に舌にざらつくやうである。 白つぽい、厭に大きな舌ざはりだ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア