と――なほも図に乗つてカチンと身構え、おでこを光らせていい気持の総江の顔へ、降伏のしるしに笑ひを残し、わざと――這這の体をしてバタバタと跫音高く、駄夫は二階へ駈け登つた。
其処には夜が転がつてゐる。
電燈の笠をとらへ、ボンヤリとスイッチを拈つたら、たわいもなく夜は窓外へ散つてしまつた。
と――なほも図に乗つてカチンと身構え、おでこを光らせていい気持の総江の顔へ、降伏のしるしに笑ひを残し、わざと――這這の体をしてバタバタと跫音高く、駄夫は二階へ駈け登つた。
其処には夜が転がつてゐる。
電燈の笠をとらへ、ボンヤリとスイッチを拈つたら、たわいもなく夜は窓外へ散つてしまつた。