その放心の底を探ると、俺も、もう、この家を立ち去らねばなるまい――と、茫漠として雲のやうな一つの心を掬ひあげることが出来た。
ゆらゆらと、靄のやうに揺らめいてゐる心の影に静かに顔を向け合はすとき、晴れた日の、すきとほつて縞のゆらめく大海へ浴するやうな安息を感じてしまふ。
「あんたは?
その放心の底を探ると、俺も、もう、この家を立ち去らねばなるまい――と、茫漠として雲のやうな一つの心を掬ひあげることが出来た。
ゆらゆらと、靄のやうに揺らめいてゐる心の影に静かに顔を向け合はすとき、晴れた日の、すきとほつて縞のゆらめく大海へ浴するやうな安息を感じてしまふ。
「あんたは?