坂口安吾 『竹藪の家』 総江は急いで坐勢を立て直すと、俯向いたまましきりにせつせと自分の御飯をよそひ、つきつめた顔を泪に醜く泣きよごして、ガツガツと飯を食べはぢめた。 そしてもう、喋らうとしなかつた。 与里の兄は(名を玄也と言ひ)駄夫も昔から顔だけを見識つてゐた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア