小男のくせに妙に身体のガッチリした、苦味走つた中々の美男子であるが、商人――といふと其れとも違ふ、出来損ひの渡世人といつた風な感じである。
どう見ても、与里の兄弟と思へる節はないのだが、流石に遺伝は争へないものとみえる。
さりげなく皮肉を吐いて時々チラリと伏目にするとき、額にクッキリと浮かび出る神経の波を、見逃すことはできなかつた。
小男のくせに妙に身体のガッチリした、苦味走つた中々の美男子であるが、商人――といふと其れとも違ふ、出来損ひの渡世人といつた風な感じである。
どう見ても、与里の兄弟と思へる節はないのだが、流石に遺伝は争へないものとみえる。
さりげなく皮肉を吐いて時々チラリと伏目にするとき、額にクッキリと浮かび出る神経の波を、見逃すことはできなかつた。