与里によつて開け放された戸口から、厖大な夜が沓脱へまで通じてきて、そこから更に、宵の談笑にふやけた空気を漂白するためのやうな、うそ寒い夜気を運んできた。
玄也は素早く沓脱へ下りて、大きな夜を探るやうに一寸首を突き延したが、静かに戸を締めて戻つてきた。
「星があつたか?
与里によつて開け放された戸口から、厖大な夜が沓脱へまで通じてきて、そこから更に、宵の談笑にふやけた空気を漂白するためのやうな、うそ寒い夜気を運んできた。
玄也は素早く沓脱へ下りて、大きな夜を探るやうに一寸首を突き延したが、静かに戸を締めて戻つてきた。
「星があつたか?