坂口安吾 『竹藪の家』 朝未明、竹藪の奥にひそかな物音が蠢いてゐる。 足元に心を配り、忍び足して厚い朽葉を踏む音であるが、二足三足するたびに暫く杜絶えるところをきくと市へ出る農夫達の筍を掘る音であらうか。 暫くして、人の呟きも洩れ聞えた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア