「面白くもねえ……」
与里の言葉に力がなく意外に弱々しかつたためか、気負つた総江は之も亦不思議なくらゐ弱々しく句尾のみを繰返して、突然寒い顔付をしながら、途切れるやうに言葉を呑んだ。
それは恰も少年が巷に受けた重い侮辱に興奮して、唯一の慰撫を彼等の母に甘えるあまり、母に向つて怒りを放つ幼い感情に似て見えた。
「面白くもねえ……」
与里の言葉に力がなく意外に弱々しかつたためか、気負つた総江は之も亦不思議なくらゐ弱々しく句尾のみを繰返して、突然寒い顔付をしながら、途切れるやうに言葉を呑んだ。
それは恰も少年が巷に受けた重い侮辱に興奮して、唯一の慰撫を彼等の母に甘えるあまり、母に向つて怒りを放つ幼い感情に似て見えた。