――総江に構はず駄夫が雀を視凝めてゐたら、やがて雀が去つてしまふと、総江は駄夫に呼びかけるやうに、アハアハといふ笑ひを洩らし、ホッと両肩を落して空を仰いだ。
矢張り同じ一群の雀を見てゐたらしい。
駄夫は若干苦笑して、雀の行方を見送りはせず、沈黙を噛みしめ乍ら直ぐ振向いて家の奥へと這入つてきた。
――総江に構はず駄夫が雀を視凝めてゐたら、やがて雀が去つてしまふと、総江は駄夫に呼びかけるやうに、アハアハといふ笑ひを洩らし、ホッと両肩を落して空を仰いだ。
矢張り同じ一群の雀を見てゐたらしい。
駄夫は若干苦笑して、雀の行方を見送りはせず、沈黙を噛みしめ乍ら直ぐ振向いて家の奥へと這入つてきた。