二階へ来ると、総江は窓際に多次郎と坐つて遊ぶふりをしてゐたが、その落付かない様子からして、総江は今迄階下の話を立聞きに出向いてゐたのだと推察された。
総江は駄夫に二言三言白々しい言葉をかけて、それからは、益々甲高くさんざめき乍ら、多次郎を相手に遊び興じはぢめた。
与里は――狸寝入りであるのかも知れぬが、やはりぐつたりと瞑目して睡つた様子をしてゐた。
二階へ来ると、総江は窓際に多次郎と坐つて遊ぶふりをしてゐたが、その落付かない様子からして、総江は今迄階下の話を立聞きに出向いてゐたのだと推察された。
総江は駄夫に二言三言白々しい言葉をかけて、それからは、益々甲高くさんざめき乍ら、多次郎を相手に遊び興じはぢめた。
与里は――狸寝入りであるのかも知れぬが、やはりぐつたりと瞑目して睡つた様子をしてゐた。