坂口安吾 『竹藪の家』 「おい、お前さん――」 と言つて、系図屋が気の弱さうな声を駄夫の背中へかけた。 なんだ、さうかと思つたが、同時に又、なんだ、分りきつたことぢやないかと言ふやうな気もし、ただ言ひやうもなく実に睡むたげで、即座に振り向く気持にはならなかつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア