平賀源内の源平褥合戦だとか種彦の作だとか、その方面の名作を何分にも耽読した覚えがあるので、矢張り一種の気品を与へたい欲望に支配されるのであつた。
面倒臭くなつて、筆を投げ出して了つた。
男は口をモガモガやり乍らやつてきて覗いてみたが白紙なので、かへつて自分の方で恐縮して悪いものを見たやうな様子であつたが、又戻つて行つて飯を食ひおはると、お茶と一皿のおしんこを持つて来てくれた。
平賀源内の源平褥合戦だとか種彦の作だとか、その方面の名作を何分にも耽読した覚えがあるので、矢張り一種の気品を与へたい欲望に支配されるのであつた。
面倒臭くなつて、筆を投げ出して了つた。
男は口をモガモガやり乍らやつてきて覗いてみたが白紙なので、かへつて自分の方で恐縮して悪いものを見たやうな様子であつたが、又戻つて行つて飯を食ひおはると、お茶と一皿のおしんこを持つて来てくれた。