慌ててみても初まらないことだから、さういふ時はなるべくポカンとして、他人の身の上を相談されてゐるやうな他処々々しい間抜面をすることである。
駄夫は道々案じた挙句、金三十銭は遠大なはかりごとに用ひてやれと考えを変へた。
今日はこのまま家へ帰り、明日はこの金を電車賃として古い友達を訪ねてみやうと考へたのだ。
慌ててみても初まらないことだから、さういふ時はなるべくポカンとして、他人の身の上を相談されてゐるやうな他処々々しい間抜面をすることである。
駄夫は道々案じた挙句、金三十銭は遠大なはかりごとに用ひてやれと考えを変へた。
今日はこのまま家へ帰り、明日はこの金を電車賃として古い友達を訪ねてみやうと考へたのだ。