俄かに気がついて身の周囲を見廻してみると、それがみんな手探りも出来ない無色無臭の中央であつたりする。
そして人々は、こんぐらがつた無数の中に、何かこの一つの物だけが必要であるし、その一つだけを突き止めてみなければならないと焦るやうな苛立たしさに襲はれるのであつた。
併し駄夫は、必ずしもそのために動揺を感ずることはなかつた。
俄かに気がついて身の周囲を見廻してみると、それがみんな手探りも出来ない無色無臭の中央であつたりする。
そして人々は、こんぐらがつた無数の中に、何かこの一つの物だけが必要であるし、その一つだけを突き止めてみなければならないと焦るやうな苛立たしさに襲はれるのであつた。
併し駄夫は、必ずしもそのために動揺を感ずることはなかつた。