彼は尚この同じ文句を一つ覚えにして、部屋中へ填込むやうに呟き呟き、そして又、「今度といふ今度こそは真人間になるつもりだつたのに、俺が今日にも殺人を犯したつて、どうにとなれ、俺の罪ぢやあないんだから――」壁の前で立ち止り壁を甜めるほどにして一くさり科白を述べると、又振り向いて熊のやうに歩きまわるのであつた。
「君の伯父さんが地球の元締ではあるまいし、さう暗がるには当らない。
ま、静かに考へ直すことだね――」
彼は尚この同じ文句を一つ覚えにして、部屋中へ填込むやうに呟き呟き、そして又、「今度といふ今度こそは真人間になるつもりだつたのに、俺が今日にも殺人を犯したつて、どうにとなれ、俺の罪ぢやあないんだから――」壁の前で立ち止り壁を甜めるほどにして一くさり科白を述べると、又振り向いて熊のやうに歩きまわるのであつた。
「君の伯父さんが地球の元締ではあるまいし、さう暗がるには当らない。
ま、静かに考へ直すことだね――」