坂口安吾 『竹藪の家』 家を出でて振り仰ぐと、この陰鬱な長屋自身も亦耀やきの中にあつた。 「本当に駄夫さんは行くのかねえ……」 総江は一寸淋しさうな様子をしてみたが、すぐ気嫌の良い笑ひを湛え乍ら、道の上まで見送りに下りて来た。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア