坂口安吾 『蝉』 手の施しやうもないのだ。 ただ、日毎に身の周囲が白つぽく色あせて、漂白された腥い視野が、日と共に広々と遠く延びて行くやうである。 茫漠として――泌みつくやうな、どうも、遣り切れない虚しさである。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア