否応なしに――全く、否応なしに、私は――いはば自我といふ意識が、何かしら中心となるべき勘所が、私の中に見当らないのだ。
何もせずにボンヤリ毎日を暮してゐると、食慾だけは衰へもせず、むしろ存分に喰ふこともでき、食べたあとでは幾時間でも睡むることが出来るのである。
昼夜の分ちなく、私は、宿の二階にウトウトと、又、グッスリと、寝倒れてゐるのだ。
否応なしに――全く、否応なしに、私は――いはば自我といふ意識が、何かしら中心となるべき勘所が、私の中に見当らないのだ。
何もせずにボンヤリ毎日を暮してゐると、食慾だけは衰へもせず、むしろ存分に喰ふこともでき、食べたあとでは幾時間でも睡むることが出来るのである。
昼夜の分ちなく、私は、宿の二階にウトウトと、又、グッスリと、寝倒れてゐるのだ。