坂口安吾 『蝉』 「戸張さん……」そして、又―― 「戸張さん……」 私の名前を呟くことによつて自分の心を空虚の中から探し出さうとするやうに、そして又、おどおどと怯えきつた様をして、私の気勢を怖れるやうに躊躇ひ乍ら、長く佇むのであつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア