真昼時の、静かな蔭に泌みた部屋に、汚ない服装をした此の婦人が白痴のやうに空洞な顔をして、グッタリ窓に凭れてゐる様を、私は稀に見ることがあつた。
私は、斯様な惨めな様を見るにつけて、同情の気持には全くならずに、反抗の美徳といふことを、屈服の悪徳といふことを思ひ付き、この女を憎む気持になるのであつた。
扨て、第五に――
真昼時の、静かな蔭に泌みた部屋に、汚ない服装をした此の婦人が白痴のやうに空洞な顔をして、グッタリ窓に凭れてゐる様を、私は稀に見ることがあつた。
私は、斯様な惨めな様を見るにつけて、同情の気持には全くならずに、反抗の美徳といふことを、屈服の悪徳といふことを思ひ付き、この女を憎む気持になるのであつた。
扨て、第五に――