私はその径を、女と二人沈黙を守つて、静かに歩いて来るのであつた。
病院の前で私達は別れて、私は、病院の中へ這入つてしまふのであつた。
すると私は、真つ白な診察室へ首を突き出す頃までに、次第に色々のことがハッキリ分つてきたやうな思ひがして、突瑳に著るしく逆上してしまふと、何んだか自分の上体を支へきれないやうな、蹌踉とした足取りを慌しく踏みしめて、私は全く息を切らし乍ら――坂道の途中までに、私は、女に追ひ縋ることが出来るのであつた。
私はその径を、女と二人沈黙を守つて、静かに歩いて来るのであつた。
病院の前で私達は別れて、私は、病院の中へ這入つてしまふのであつた。
すると私は、真つ白な診察室へ首を突き出す頃までに、次第に色々のことがハッキリ分つてきたやうな思ひがして、突瑳に著るしく逆上してしまふと、何んだか自分の上体を支へきれないやうな、蹌踉とした足取りを慌しく踏みしめて、私は全く息を切らし乍ら――坂道の途中までに、私は、女に追ひ縋ることが出来るのであつた。