ファルスの作者といふものは、決して誰にも(無論自分自身にも――)同情なんかしやうとはしないものだ。
頑として、木像の如く木杭の如く、電信柱の如く断じて心臓を展くことを拒むものである。
そして、この凡有ゆる物への冷酷な無関心に由つて、結局凡有ゆる物を肯定する、といふ哀れな手段を、ファルス作家は金科玉条として心得てゐるだけである。
ファルスの作者といふものは、決して誰にも(無論自分自身にも――)同情なんかしやうとはしないものだ。
頑として、木像の如く木杭の如く、電信柱の如く断じて心臓を展くことを拒むものである。
そして、この凡有ゆる物への冷酷な無関心に由つて、結局凡有ゆる物を肯定する、といふ哀れな手段を、ファルス作家は金科玉条として心得てゐるだけである。