坂口安吾 『群集の人』 先生はここに一人の肉親を見出でたやうな懐しい思ひがしたので、ふと一瞬に後をつけはじめたわけであつたが、暫しのうちに先生も亦道行く我を忘れてゐた。 青年は有楽町でも止まらなかつた。 日比谷をも素通りしてヒッソリとした濠に沿ひ尚も緩やかに歩むのである。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア