坂口安吾 『群集の人』 そのうへ、二階の廊下にあるらしい燈火が極く薄く階段の欄干を、それも下部は全く闇で上部だけをボンヤリ照らし出してゐた。 奥の方にその部分の階段だけが浮いて見えたのである。 矢張り先刻の入口も開いてゐたのだと先生は思つた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア