目より上に、その部分だけ薄くモヤ/\と照らし出された階段だが、変にシインと物思ひに耽るやうな階段であつた。
先生は駆立てられるやうに、なんだか昇つてみたいやうな――寧ろ触つて……いや、兎に角何かしてみたいやうな変な気がした。
そして四辺へ目をやつて全く人気ないのを知ると、跫音を殺して中へ這入つた。
目より上に、その部分だけ薄くモヤ/\と照らし出された階段だが、変にシインと物思ひに耽るやうな階段であつた。
先生は駆立てられるやうに、なんだか昇つてみたいやうな――寧ろ触つて……いや、兎に角何かしてみたいやうな変な気がした。
そして四辺へ目をやつて全く人気ないのを知ると、跫音を殺して中へ這入つた。