坂口安吾 『群集の人』 酔漢の跫音が遠距かるまで、何かヂインとする闇の呼吸が聞えてゐた。 ところが跫音が愈聞えなくなつてしまふと、何かしら不安な胸騒ぎがソワソワと何だか後悔のやうに感じられてきた。 をかしな厭に侘しい建物へ迷ひ込んで了つたものだ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア