坂口安吾 『Pierre Philosophale』 呂木は再び星を仰ぎ、仰ぎつつ部屋へ戻つた。 虚しい部屋のなかに、何事か決意を頷く人がゐた。 いぶかしげな乱れた思案が、ぼやけた部屋の明るみを燻るやうに湧き漂ひ、うなだれた呂木の心を無限の遠さへ連れていつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア