坂口安吾 『麓』 白樺の葉は落ちて白い木肌のみ冷めたい高原の中を、朽葉を踏み、紆るやうに彷徨ふ人影が見えた。 「毎日ああして放課後の一二時間も枯枝のなかをぶら/\してゐるのですよ。 椿といふ、あれが先刻お話した赤い疑ひのある訓導です。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア