坂口安吾 『麓』 彼の顳顬の奥では、彼自身の像が希望と覇気を失ふて、永遠に孤独の路を帰へらうとする無言の旅人に変つてゐる。 馬耳老人は家へ帰つた。 村の旧家であるが貧困のために極度の節約をしてゐたので、がらんどうの大廈には火気と人の気配が感じられなかつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア