坂口安吾 『麓』 鈍い光が眼に見えない無数の吹雪となり、虚しい畳の上へひそ/\と降りしきつてゐた。 そして、鈍い光の吹雪のために頬肉が殺がれてしまつたかのやうな「もの」が、その巣の中で野獣の眼を覚した。 「もの」は馬耳を迎へるために、光の中の死面を動かさうと試みる。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア