坂口安吾 『麓』 杜は無数の枯枝となり、冬空へ撒き散らされてゐるのだ。 ――俺を苦しめる奴は、(たまらない苦しさだ、にがさだ)こんな真面目な、小心な、正直な人間を苦しめる奴は、ほんとうに、今にみんな殺されてしまふがいい。 鼻髭は口笛を吹いた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア