坂口安吾 『山の貴婦人』 私も見物に行つたが、一同なるべく遠方からのぞきこむやうにして、却々近寄らうとしない。 口だけは達者であつた。 とうから偽物と見破つてゐたやうなことを口々にいひ強めてゐるのだが、宿の亭主ばかりはひどいしよげやうで、とんだ災難だとつぶやいてゐた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア